園の方針

建学の心

 20世紀から21世紀にかけて、大人達は子ども達を幸せにしようと自動車をつくりテレビやエアコン等を普及させ、快適で便利な生活をつくり出して、効率と成長を優先させて、輝かしい発展をとげて参りました。
 しかし、一方では子ども達の健全な成長に欠かせない雑木林や小川、原っぱ等々が少なくなり、異年齢で遊ぶ環境がめっきり無くなってしまい、縦のつながりや文化の伝承が薄れてしまいました。
 そのような時代に、子ども達が遊びこめる自然豊かな理想の環境の施設をつくることが、私にかけられた課題であると心に誓ったのです。
 そのような考えのもと、昭和52年4月1日、真岡市熊倉町4795-3の台地に、萌丘幼稚園が創設され、昭和58年4月1日、真岡市東郷917-1の五行川沿に、萌丘東幼稚園を開園し、平成13年4月1日、萌丘東幼稚園は東郷395-1の自然豊かな理想の地に移転することができました。続いて平成15年4月1日、同敷地の東郷390番地に、萌丘東保育園が開園されたのです。
 これらの施設は、すべて子ども達の成長を考え、草花や木々をふんだんに取り入れ、木の粋を集めた建築と豊かな自然との調和を、テーマに追求してきました。
 即ち、建学の心は、自然から学ぶ魂の入った質の高い教育と保育の精神であり、ただ預るだけでない、子供にとって最善の利益が与えられる理想の園の構築であり、それらが、萌丘幼稚園、萌丘東幼稚園、萌丘東保育園の心髄です。

保育・教育方針

 建学の心で記述したように、子ども達の成長に欠かせない自然が少なくなってきているので、園内に可能な限り自然を再現し、自然との対話ができて、情感が育まれ、人間味あふれる子ども達が、成長されることを願い、どの子にも何か良さがある、その良さを見出し、思いやりのある優しい心が育ち、くじけずの精神で最後まで頑張る子に成長されることを願って、3つの保育・教育方針を定めたのでした。

  個性豊かな子・・・どの子にも良さがある

  優しい心の子・・・敬いの心に優しさがある

  最後まで頑張る子・・・強くくじけず最後まで頑張る

園の目標

 私達の園の目標は、豊かな自然の原風景を再現し、いかに健全な子ども達に育てていくか真摯に取り組んで参ることです。
 特に、人間は、幾千年の長い歴史のなかで、自然とともに汗と土にまみれながら、仲間達と遊び、生きる知恵と能力をさずかって参り、強い体とあたたかい心を培ってきたのです。それが、今の子ども達は、快適で便利な生活によって、思い切り汗を流すことや力の限り手足を伸ばすことがなくなり、人間になるための基礎的能力や自然や人間を思いやる心の発達が不完全にされ、いじめ、不登校児童の激増、キレル子の増加、我慢がない、すぐ倒れる、発汗機能の減退、環境適応力の欠如、凶悪犯罪の低年齢化等々多くの問題を起こすようになってきています。

 人間は、哺乳類のなかで最も弱く生まれてくる動物です。最初は、自分で立つことも話すことも体温を調整することもできないのです。それが、三つ子の魂と言われる三歳までに、親が子にいかに数多く言葉かけをし、スキンシップを試み、どれだけ汗をかかせるかの体験をさせるかによって、その子の能力が決まると云われているのです。
 勿論、生きていくための脳の発達や体を支える足の力や暑さ寒さの環境適応力等は、子供のときの与えられた環境によって、左右されると云われているのです。
 また、人間らしい心の成長、生きる意志、意欲、主体性、想像力、抑制力、道徳規範なども、同じように赤ちゃんから一定の年齢までの間に与えられる環境によって、決まると云われているのです。
 それが、大人達が、快適と便利さの豊かな生活を求めてきた結果、テレビ、エアコン、自動車等の発達となり、原っぱはなくなり、川や道は遊ぶところでなくなり、遊びこむ自然が少なくなってしまい、追いつき追い越せの社会が、逆に、子ども達の体と心をむしばみ、人間としての成長に欠かせない基礎的要素を不完全なものにしてしまっています。
 結局、大人達が、子ども達の成長に欠かせない環境という自然の財産を奪ってしまって、現代文明の副作用が、子ども達に危機をつくってしまっています。

 それゆえ、私達は、子ども達のため、遊びこめる環境、すなわち、広い園庭に、乳幼児から小学生までの異年齢の子ども達が、元気一杯わんぱく遊びができる冒険広場、加えて、コナラやクヌギのある雑木林のプレイランドのある自然の宝庫を導入し、また、園内に畑を取り入れて、野菜作りの体験ができる環境を整えることに努め、四季折々の花と果実のある情操感あふれる自然環境をつくっています。どの子にもどんな人にも、世界に一つしかない花があり、その花が咲き実ることを信じて、子供一人ひとりの良さを見出す教育と保育にかけて、子ども達のための理想郷を求めておるのです。
 大きなお家の園舎は、自然との一体感を追及し、木を思う存分取り入れ、自然との調和ある施設に整備し、自然から学ぶ保育と教育の環境づくりに力を入れてきております。
 以上が、園の基本的考えと方針ですが、「自然から学び、自然と共に生きる」を理念に、子ども達に最善の利益を与える保育を実践するため、萌丘東保育園・東幼稚園は、3つの保育教育方針を園訓と定めて、教職員一同、理想に向かって取り組んでおる萌丘東園であります。